
だれかのためにおみやげを買いたい|留学中の日記
イギリスのダラム大学に留学していたころの日記は、天気のことばかり。
イングランド北東部は、ロンドンよりもさらに寒くて、暗くて、でも晴れたらとってもきれいでした。
修了後、イギリスのいろんな場所に滞在しましたが、やっぱりダラムがいちばん好きでした。
この日記に出てくるSというのは、当時70歳の、アメリカからやってきた、パワフルで優しくて元気なフラットメイトのこと。Sは、鬱々としているイングランドの夏に嫌気がさしてしまい、あったかいスペインに旅行に出かけたのでした。
7月27日
今日は朝9時半くらいに起きて、プロジェクト
を進めた。お昼寝してから3時くらいに
スタバに行って、またプロジェクトの続きを
した。Caramelised biscuit loaf cakeって
いうのが好きすぎて今まで何回も食べてる。
そしていつもソイラテ。7:30くらい
までそれなりに集中して進められたので
よかった。今日はなんとなく晴れ間も
あったみたいだけど、基本的にくもってた。
太陽に恋い焦がれる毎日。夏なのに。
そういえばスペインにいるSからWhatsAppで
メッセージ来てたな。ビーチにいる写真。
たのしそうだった。うらやましい。太陽さんさんの
場所に行きたい。
7月29日
朝おきたらwifiがつながってなくて
何もできないので、kindleでとなりの脳世界っ
ていうエッセイを読みながら寝ちゃった。
夕方から図書館に行って4時間ちょい
くらいプロジェクトを進めた。西日が眩しかった。
夜、太陽さんさんのスペインから帰ってきた
Sがおみやげをくれた。
貝殻とカメのピアス。だれかが遠い所で、
これ似合うかな、気に入ってくれるかな
って、わたしのことを考えてくれていた
のがほんとにうれしいなって思った。
わたしもだれかのためにおみやげを買いたい
な。

