
クリスマスのロンドンでときめきを集めた話(その1)
クリスマスのロンドンを見たい、と11月のある日、わたしは思い立ちました。
思い立ったら即行動、なぜなら来年自分がどうなっているかわからないからです。
フリーランスをやめて会社員になっているかもしれないし、なんらかの事情で余裕がなくなっている可能性もあれば、ふたたびパンデミックが起きるかもしれません。
行きたいところ、やりたいことがあるなら、できるうちにやっておけというのが近年のわたしのCode of Conduct、つまり行動規範です。数十年生きてきたなかでの学びです。
いつまで生きてるかわかりませんからね。真面目な話。
ということで、ただロンドンのクリスマスを楽しむために、2週間休むことにしました。
フリーランスが休むすなわち無収入。
有休などありませんから、12月は貯金切り崩しタイムです。留学中を思い出しますね〜あっはっは。
まあなんとかなります。
そんなことよりも、元気なうちにやりたいことをやるのが大事、いえ翻訳の仕事もやりたいことではあるのですが、たまには休みも必要ですから・・・
わたしはひとりで黙々とこなす作業が好きですが、国内外をあちこちを巡るのも好きなんですよね。大学時代は旅行サークルに入っていましたし。
翻訳のお仕事も刺激が多いですし、毎日新しい学びがあるので大好きなのですが、たまには外の世界で実際に人と関わったり、新しいものを見たり触れたりしたいわけです。
そしてちょうど編み物にはまっていましたし、絵本や小説の持ち込みもまたしたい!ということで、毛糸屋さん&本屋さん巡りもすることにしました。ぬかりなく、将来のための種をまいておくことも忘れずに・・・笑
前置きが長くなりましたが、わたしは最安値の往復チケット(ちなみにAirChina、成田発上海乗り換え+ロンドンガトウィック空港着で往復13万5千円です。なにをどうすればこの金額になるのでしょう。わたしは自分の命を引き換えにしているのでしょうか。しかしJAL様やANA様の直行便チケットは往復30万超えなのです庶民にはとても、、、)と、素敵そうなノッティングヒルのエアビーを予約し、ロンドンに向かったのでした。
(現時点では、上海浦東空港でピラティスをしています。深夜トランジットなので寝ている人も多いですから自己流の多少変なストレッチ、いえピラティスをしていても問題はないはずです)
トランジットは、途中で休憩、というか体を動かす時間にもなりますし、ほかの国の雰囲気を味わえるので逆にお得!とわたしは考えております。時間はかかりますけど、日程に余裕がある方におすすめ。
しかし中国トランジットの懸念点はもちろん、GoogleやInstagramをはじめとする、規制対象のブラウザやSNSが使えないことです。LINEもWhatsAppも使えませんので、緊急事態の際には連絡手段に詰みます。お気をつけて。Wifiは飛んでいますが。
まあ、VPNを使ってごにょごにょすればどうにかなるらしいんですけど、面倒なので。
留学中、中国人の友人が某有名校正サービスのサブスクに格安で加入するなどの小細工を、チャイナマジック!!などとほざいていたのを思い出します。
彼、今は大学で教えているようですが、元気かな。
インスタも何もつながらず、何せ4時間も暇なもので、こうした無駄話多めのブログ用の文章を書いているわけですね(ちなみに中国のコンセントタイプはイギリスと同じで差し込み口が3つです。空港で充電したい方は変換プラグをどうぞ忘れずに)。
ただ、つながる日本のウェブサイトもありまして、それを探してみるのもおもしろいかもしれません。悪趣味といえばそれはそうです。
さて成田から旅は始まったわけですが、成田空港は非常に混んでおり、特にAirchinaのカウンターには30mほどの長蛇の列ができておりました。出発の2時間半前に到着したかいがあるというものです。せっかち。

無事に荷物を預け、今ではもはや懐かしい紙の搭乗券をもらい、セキュリティチェックを終え、出国審査もEゲートですんなり通れました。
で、わたしは何をしていたかというと、軽食をいただきながら日本酒を飲んでいました。
思えばイギリスの留学先に行く日も、飛行機に乗る前に日本酒を飲んでいました。ビールもワインも飲めませんが、日本酒とスパークリングワインだけは好きなんですよねなぜか。だからどうしたという話ですが。
お酒に弱いのであっという間に酔っ払いとなったわたしは、Airchinaに無事搭乗しました。あいかわらず、きらきらな日本。

機内は標準的な作りで、まあ簡素といえば簡素ですが機内食もおいしかったですし、セキュリティ説明の動画のパンダもかわいかったですし、満足。しかも3列のシートで、窓際のわたしを除き誰もいませんでした。ラッキー!

息を吸って~

吐いて~

ほっぺがぷっくりしていてかわいい。
機内食は甘い味付けのチキンと春雨サラダでした。このケーキがけっこうおいしかったです。中華系エアラインは中華のお食事がほとんど、と言っても乗るのはまだ3回目ですが。

USBの差し込み口にスマホの充電ケーブルを差し込んでもなぜか充電はできませんでしたが、それくらいは想定内です。いったいあの差し込み口はなんのために存在していたのでしょう。
さらに途中でコップの水をぶちまけてバッグがびしょ濡れになりましたが、謎の速乾性ですぐに乾いたので良しとしましょう。
このバッグ、留学前にAmazonでたしか1000円くらいで買ったのですが、サイズのわりにものがたくさん入り、4つのポケット付きで整理しやすくおまけに軽くてじょうぶなので非常に気に入っております。
唯一の欠点はひとつもかわいくないところです。
飛行機は無事、定刻どおりに上海浦東空港に到着しました。
トランジットの手続きと保安検査に多少の時間がかかりますのでご注意です。最低2時間はみておきましょう~
わたしは保安検査の際に搭乗券をどこにしまったか忘れてもたつきました(申し訳なさすぎる)。
ようやく見つけたとき、係員の方が日本語で「すばらし〜だいじょぶ〜」と言ってくれました。本当にすみません。
空港も簡素なつくりですね。深夜便でしたし空いていました。

お土産物屋さんもところどころに。


ゲートにはシャトルバスを乗って行く必要がありました。こちらもご注意です。乗らなくてもいいゲートもありましたので要確認です。


ロンドン行きの飛行機も、3列シートを独り占め!ありがたいことです、次もよろしくお願いします。なむなむ。
さて、日本時間ではもう午前3時半です、さすがに眠いので、寝ます・・・
起きました。飛行機ではあまり寝られない質ですが、うっすい毛布に包まれながら夢を見た記憶があるので寝られていたようです。
寒いので、自分で編んだネックウォーマーをつけました。カシミヤの毛糸で編んだので、軽くてやわらいです。お気に入り!ガスマスクのように見えるのはのどぬ~るぬれマスクです。機内は乾燥しますのでね。

ちなみにこのネックウォーマーはインスタにも投稿しました。
ピラティスなどをしながら、あと2時間弱で到着。
わたしの席にこんなシールが貼られていました。素敵❤️

たったいまCAさんがそのシートをべりっと剥がしました。これからサービスが始まるのでしょう、中国語でなにを言っているのかさっぱりわかりませんでしたが、とても素敵な笑顔でしたしノープロブレムです。
窓の外は真っ暗で、何も見えません。
機内に明かりがつき、機内食の朝ごはんが運ばれてきました。

オムレツとソーセージ、そしてこれはたぶんヨーグルト。「菌株」「酵乳」とあるので。


飲むヨーグルトでした。当たり?

これはたぶん、オレンジジュース。「糖」と「橘」とあるので。

と思ったら、みかんの砂糖漬けでした。よく見たら「固形物」と書いてあるではないですか。痛恨のミス。いかにも缶詰のみかんという味がしました。

この連想ゲーム、ちょっと楽しいです。
ひとり旅でしゃべる相手がいませんからね!!!
日本の食品には英語が表記されていることも多いですが、すべて中国語なのが潔くて良いですね。上海浦東空港のお土産物屋さんも、先ほどの画像のとおりかなりの中華推しでしたから。文化の独自性を守るという気概が伝わってきます。
と思ったらお手拭きには英語が。

日本はカタカナになりがちですよね、ここはわたしたち翻訳者ががんばらなければいけないところなのですが。
最近はアパレル系のマーケティング翻訳に関わることが多いのですが、カタカナがとても多いです。お客さんの方針ですからわたしもそれに倣いますが・・・
さて、あと1時間ほど。目もぱっちり開いています、文字どおり。なぜなら出発前にマツエクをしていきましたからね。まつ毛を上げてマスカラを塗るのが面倒なので。
しかも縮毛矯正もしていきました。寝癖を直すのが面倒なので。
最近は、いかに楽に日々を過ごすか?ということに注力しているわたくしです。まあ、せっかくですし超絶プリティになってイギリスに行ったほうが楽しいですから。
さて、そろそろ到着です!

AirChinaですからロシア上空を飛んでいきます。そのぶん到着も早いです。
その2に続きます〜

