
クリスマスのロンドンでときめきを集めた話(その2)
わたしはいま、日本に帰る飛行機のなかにおります。
ふたたびAirChinaですが、今回は北京乗り換え。はじめて行く空港です。どんな空港なのかな、楽しみ。
さて!!
2週間のホリデーが終わってしまいました。とてもとても充実した日々で、たくさんの友達に会い、たまたま相席した人と話し、エアビーのホストさんと話し、さまざまな交流がありました。
すこしの寂しさと、でもあたたかい気持ちに包まれながら、帰国の途についております。
それではこの2週間を振り返っていきましょう〜
1日目!
ロンドンガトウィック空港に降り立ったわたしは、ロストバゲージに遭うこともなく、北ターミナルと南ターミナルをつなぐシャトルに乗って駅へと向かいました。
easyJetという格安航空会社が前面に押し出されたシャトル。


ガトウィック空港からロンドン中心部まではおよそ1時間ちょっと。
なつかしのテムズリンクに乗りました。青色が特徴ですね。以前のブログで「ちんたらちんたら走る」などと若干のディスりをかましておりましたが、やっぱりちんたらちんたら走っておりました。そしてシートが薄くて固いです。

朝焼け。午前7時半の風景(にしては暗いですねぇ、さすが北国)

Farringtonという駅で、エリザベスラインという、最近できたきれいな地下鉄に乗り換えました。ホームドアがあり、東京の南北線のような雰囲気。ロンドンの地下鉄のなかではダントツにきれいです。

パディントン駅に到着!

エアビーのチェックインまで時間があったので、駅のカフェで休憩。

朝8時半。早すぎる到着でしたが、エアビーのホストさんが早めにお部屋を用意してくれることになりました。感謝❤️
暇だったので、リュックに忍ばせておいた毛糸とかぎ針で編み物を始めました。ダルマ毛糸さん(大好きですいつもお世話になっております)の、メリノスタイル並太です。あざやかな、ぱきっとした赤。

どんどん育っていきます。編み物は目に見えて成果物ができあがっていくのが楽しいですね。さて、何を作っているでしょうか!


チェックインの時間になりましたので、バスに乗ってノッティングヒルへ。あの赤いダブルデッカーです。

めっっっちゃ晴れてる!

わたしが半年ぶりにイギリスにやってきたのですから当然です。笑
あたたかくお迎えしてくれないと!!
この晴れが、この2週間で非常に貴重なものになるとはつゆ知らず・・・
キーボックスを開けるのに少し手間取り、結局内側から開けてもらいました。
かわいいお部屋!キングサイズのベッドです。

わたし。出発前日にユニクロで買ったスヌーピーのトレーナーと、ヒートテックのスウェットパンツ。移動日は楽な格好をするに限ります。

ちなみにこのトレーナー、胸の部分にyou’re something special, Snoopy!と書いてあり、スヌーピーが好きすぎるわたしはOMG of courrrrse!!!と叫びながら買ったのでした。
Lサイズでゆったり、着心地ばつぐん。
外の風景。いかにもイギリスらしい、れんが造りの家々です。

疲れたので、いったんシャワーを浴び、ピラティスをして、先ほどの続きを編み始めました。


かたっぽ完成!

アメリカに住む友人が、こうしたあざやかな赤を好きであることを思い出し、わたしはすぐさま連絡して手のサイズを測らせ、後日プレゼントすることを約束したのでした。
両方できました!美しい❤️

・・・わたしは基本的に、自画自賛を心がけて生きております。大人になるとなかなか褒めてもらえませんからね。
さて、これを着けておでかけです。ダブルデッカーと重なるように写真を撮りました。


薄曇りに変わっていました。イギリスの天気はめまぐるしく変わっていきます。雲の流れが速いのです。

Chiswickという、ロンドンの西側にあるMy Ivory Roomさんへ向かいました。
3時半に到着すると、すでに暗くなってきておりました。冬は日が短いです。
ここが入り口なのですが、さまざまなお店が入っている大きめの建物でした。

どこにあるんだろう・・・うろうろしながらとりあえず2階に上がってみると、ドアに鍵がかかっており、困っていたら謎にかちゃりとドアが開きました。
すると中に入った瞬間、とんでもないアラーム音が。
わたし何かした??とパニックになりつつ逃げるように1階に戻ると、建物内にいた人たちがいっせいに外へ出ていきました。
よくわからんときはとりあえず集団についていくべしです。
ということで外に出て、開いたままのパソコンを持って立っていたお兄さん(きっと作業中だったのでしょう)に、どうしたんですかねこれ、と聞いてみたら、「わかんないねぇ」と言われました。
イギリス人にわからんのならわたしにもわかりません。
しばらく待っていると、みんなが中へと入っていきました。どうやら、火災報知器がなぜか鳴ってしまったらしいのです。
わたしのせいではない・・・ですよね?
★ここで、火災報知器にまつわる小話★
わたしはイングランド北東部のダラム大学に留学していた過去をもつ女ですが、ダラム大学というのはカレッジ制、早い話がハリーポッターのようにいくつかのカレッジに学生が所属するという制度があります。
わたしはUstinov College(ユスティノフカレッジ)という大学院生専用の寮に住んでいたのですが、週に1回、朝10時ごろにとんでもない音でファイヤーアラーム、つまり火災報知器のテストが行われるんですね。
・・・頻度高すぎませんか?
しかも、ちょっとでもキッチンでなにかを焦がそうものならすぐさま鳴りやがります。
自分で止める方法もありませんし、寮の学生全員が外に出る羽目になるという、大変申し訳ない事態に。
しかもときどき早朝(めっちゃ寒い)に鳴り、学生全員が脱出した後に「テストでした〜みんな出てくるのに○分かかりました★」などと職員がネタばらしをするという、まぁエッセイやらなんやらでストレスフルな生活を送る学生にとっては至極迷惑なイベントもあったのでした。
イギリスの学生にとってファイヤーアラームは強敵です。ダラム大学に限った話ではありません。
・・・話を戻します。
建物内のカフェの店員さんに毛糸屋さんの場所を聞き、無事に発見。ちなみに建物に入って左手の奥まった場所にあります。小上がりになっています。
入った瞬間、ときめきがとまりませんでした!!!
これはKnitting for Oliveというデンマークの毛糸。極細のシルクモヘヤで美しい光沢があり、手触りがふわふわです。

わたしは上から2段目のオレンジ色にときめきました。まるで夕焼け空のような色合い。となりのピンクと2本どりで編んだらきっとかわいいに違いない、、、と確信し、2玉ずつお買い上げ。
Knitting for Oliveさんは、家族経営のブランド。環境や動物の保護を考え、ethical、つまり倫理面に配慮した毛糸を作っていらっしゃいます。
cruelty freeという表記もありましたが、これは動物をむごい方法で利用して作った毛糸ではありませんよという意味。日本だと、そのままクルエルティフリーと訳されており、うさぎのマークが目印です。
ほかにも、IsagerやGepardなど、デンマークの毛糸が多かったです。店主のヴァレンティナさんの好みなのでしょう。

途中、男性のお客さんがやってきて、パートナーのために毛糸を選びにきた様子でした。
聞き耳を立てていると、すこしパートナーが落ち込み気味だそうで、編み物はmeditation(瞑想)になるよね、と。マインドフルネスになれるよねという話をヴァレンティナさんとしていました。
毛糸の編み図やらなんやら、いろいろ質問していましたが、ヴァレンティナさんがI’m pretty useless(わたしあんまり知識ないのよね)笑、などと言っていて、いいな、このゆるい感じ。とわたしはひとりで思っていたのでした。
ここでもうひとつ、GepardのMy Soft Oneというふわっふわのメリノウールを2玉買いました。3日目に会う予定の、大学院で知り合ったお姉さんにハンドウォーマーを編もうと思って。
お会計のとき、これはギフト用?まあ自分のためのギフトっていうのもあるけどさ、とヴァレンティナさん。
夕焼け空のモヘヤは自分用で、メリノウールはお友達用、と言ったら、Awww素敵❤️と言いながら、わたしselfishだから自分か夫のためにしか編まないんだよね笑、とのこと。
かわいらしくてユーモアのある素敵な方でした。毛糸のセレクションもわたし好みで、もう一度行きたいお店です。おすすめ!
インスタもやっているみたいです。ご興味のある方はぜひ。
ノッティングヒルに戻ると、さっそくカフェでハンドウォーマーを編み始めました。
すてきなクリスマスの内装!


Mawi Cafeさんという、ノッティングヒルゲート駅にほど近いカフェで、木製のテーブルや椅子がほっこりした雰囲気を醸し出しています。
ケーキとカモミールティー。

かわいすぎる毛糸!!ときめきが止まりません。

しばらく編み編みしていると、お客さんのおばちゃんが話しかけてきました。エリトリア出身の方で、中学生くらいの娘さんを連れて。
若い子がやってるなんて〜わたしも昔やってたのよね。とっても上手、素敵ね!!と褒めまくってくださったあと、わたしの赤いハンドウォーマーの写真を撮り、さらにわたしが使っていた両側にフックのついたかぎ針(日本ではよくありますよね)をしげしげと眺め、写真を撮っていましたので、どこのブランドか教えてあげました。
娘さんが興味なさそうだったのが申し訳なかったです。愛想笑いはぎりぎりしてくれましたけどね。笑
わたしはちゃっかりと自分のインスタを宣伝し、おばちゃんはlovely to talk with you❤️と言い残して帰っていきました。
ほっこり以外の何ものでもありません。心が満たされるとはこのこと。
かたっぽ完成!


カフェを出て、セインズベリーという中くらいの価格帯のスーパーに寄り、水とカモミールティーのティーバッグ、レンチンのカレーを買って帰りました。

どのスーパーにもサンドイッチが売られています。味についてはコメントを控えます。

19時くらいでしたが、そのまま寝落ち。目覚めたら2時過ぎでした。完全に時差ボケです。
目がぱっちり開いたので、もう片方を編み始めました。



完成!軽くてふわふわにできあがりました。色は、「コーンフラワー」という名前だそうな。

部屋の間接照明がかわいい。この2週間、写真撮影にとても活躍してくれました。

夕焼け空のモヘヤもかわいい。

疲れたのでふたたび眠り、朝7時に目が覚め、このモヘヤを編むことに。

さて、何になるでしょうか!

その3に続きます!

