
ボローニャブックフェアに行った話(その3)
いまこれを書いている9月は、すでに日本に帰国しており、約4ヶ月前の記憶を掘り起こしている状態です。さて、写真を見返しながら思い出していきましょう。
「ボローニャブックフェアに行った話(その3)」などというタイトルにしていますが、イタリア滞在中にボローニャブックフェアに行ったのは1日だけです。ですので、今回の記事はただ、ボローニャからフィレンツェに行って帰ってきた話です。
ひとりでふらふら海外を旅行するのにも慣れてはきましたが、旅行の計画を事前に立てるというのはどうにも面倒で苦手です。というわけなので、ボローニャブックフェアを後にし宿泊先に帰ってから、ばたばたと翌日の計画を立てました。
で、いろいろ調べた結果、とりあえず有名な旧ボローニャ大学の解剖学教室に寄ってから、フィレンツェに移動してウフィツィ美術館や大聖堂に行こう~となりました。
が、ウフィツィ美術館や大聖堂などなどは事前に予約する必要があり、前日なので満席かも・・・と思いましたがチケットは無事に取れました。結局なんとかなるのでいつも計画しないわけですね。
翌日は雨が降っていたような気がします。寒かったのは確かです。イタリアなのに。
Contents
旧ボローニャ大学へ
旧ボローニャ大学は、解剖学教室以外は予約なしで無料で入れます(入口がわかりづらいので注意です)。が、解剖学教室は時間指定のチケットを買う必要があったため、その場でネット予約をしました。ネット予約はこちらから。
入口はこちら。

卒業生たちの家紋が飾ってあります。

カフェに行ってみる
ところがよく考えてみると、ウフィツィ美術館の予約時間に微妙に間に合わないかもしれないことが判明したのです。ウフィツィ美術館は返金不可で予約した時間にしか入れないので、間に合わなかったらフィレンツェに行く意味が・・・と考えつつ、まあなんとかなるだろうと思い、ちょっと焦りながらカフェでピスタチオのクロワッサンを食べてラテを飲みました。

ラテ2.5ユーロ、クロワッサン1.5ユーロという、とても良心的なお値段にびっくりしました(イギリスに比べると、ね)。
解剖学教室へ
さて、解剖学教室の予約時間になりましたが、フィレンツェ行きの電車に乗る時間が迫っていたのでさっさと見て回りました。下の画像の白い台が、ご遺体を置くところですね。

トラブル発生
ぱ~っと見終わった後、ダッシュでバス停に向かいました。ですが、バスというものは時刻どおりに来ませんね。特に海外では。電車の時間が迫っていたのでひやひやしましたが、バスは多少の遅れでやってきて、ボローニャ中央駅まで連れていってくれました。
フィレンツェ行きの電車は高速電車で、地下ホームです。急いでいる身としては最悪ですが、わたしは駅構内を駆け抜け(すみません)、地下ホームにたったかとたどり着きました。思えばブリュッセル空港でもわたしは走っていたのでした(その1を参照)。
が、残念なことにフィレンツェに余裕をもって到着する電車のチケットが直前すぎて買えず、1本後になってしまいました。フィレンツェ中央駅からウフィツィ美術館までは徒歩18分とGoogle マップは言っていますが、そうすると間に合わない可能性が高いのです。
あ~あ、これだから旅は計画性が大事なんだなぁなどと思いつつ、どうすることもできないので次の電車を待ちました。しかも電車が遅れているという情報が。もう無理じゃん、と思ったので、諦めつつ電車に乗りました。

高速電車は快適だったと記憶していますが、なにしろ焦っていたので観察する余裕はありませんでした。40分ほどでしたが、なんと電車は後半にかけて遅れを取り戻し、結局数分の遅れで済んだのです。日本の電車以外でも、遅れを取り戻そうとしてくれるんだ・・・と少し感動しました。
フィレンツェに到着
とはいえ余裕がないことには変わりはありません。わたしはフィレンツェ中央駅に着くと、競歩並みの早歩きでウフィツィ美術館に向かいました。わたしは中学生のころから激混みの東京駅を歩く訓練を受けていますので、人混みをぬってすいすい進んでいくのは非常に得意です。
そのかいあって、正確には覚えていませんが10分程度で到着したような気がします。無事に間に合ってよかった!
事前予約していたので特にそこまで待つことなく中に入れました。飛行機に乗るときのようなセキュリティチェックがあります。
ウフィツィ美術館の有名な作品たち






美術館は好きですが、長居するタイプではありません。ちゃんと見るなら所要時間は3時間ほどだそうですが、わたしは1時間弱で切り上げました。絵も好きですが、どちらかというと美術館の建物や内装が好きですね。
お昼ごはん
イタリアに来たのにパスタを食べていなかったので、近くのレストランでカルボナーラを食べました。

うどんかと思うような太さでびっくりしましたが、もちもちしてました。おっきいお皿にちょこんと盛り付けるタイプ。

イタリアなのでティラミスとラテも。ひとり旅で、予算もどうでもいいやと思っていたので、いくらか覚えていませんがそれなりのお値段したような気がします。
ヴェッキオ橋
こちらは有名なヴェッキオ橋。この橋は、両側にずらりと宝飾品のお店が並んでいます。

ぱっと買えるようなお値段ではないのですが、このお花のピアスほしかったな。いくらだったんだろう・・・

サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
さて、次はサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂という、大きなドームが有名な大聖堂に向かいました。事前に予約していたので、クーポラ(ドーム)にのぼることができます(やったね)。

こちらがドームの内部。

たくさんの階段をのぼりました。展望フロアからフィレンツェの町を一望することができます。

これはほんとうに予約しておいてよかったなと思いました。フィレンツェに行くなら、そして足腰がじょうぶなら、ぜったいに予約してクーポラにのぼることをおすすめします。赤い屋根で統一された町並みがとても美しく、青い空に映えます。
手前の細長い建物は「ジョットの鐘楼」です。こちらにものぼりましたが、クーポラにのぼったら別にいいかなぁ、という感じはしました。クーポラのほうが高いし、町がよく見えるので。

お買い物
ひとり旅、きれいなものを見たときに感想を言い合える相手がいないのが少しさみしいですね。でもイギリスに留学していたころ、友人のひとりは旅行先でだれにでも話しかけるタイプだったので(わたしはその隣でにこにこしているだけ)、そういう人はいいな、と思います。
革細工のお店があったり。

スカーフを買ったのですが、わたしはそれを2ヶ月後、日本行きの飛行機の機内に置いてきてしまいました。2ヶ月間お世話になりました。ものすごくきれいなスカーフだったのに・・・

ボローニャに戻る
いっぱい歩いて、階段ものぼって、つかれたので、ボローニャに戻ることにしました。Trainline(電車の予約アプリ)を見ると、やたらと高いチケットしか出てこないのでそれを買いましたが、どうやらビジネスクラスだったようです。


スーツ姿のビジネスマンばかりに囲まれ、居心地が悪かったですが、さすがシートはふかふかで快適でした。なにやら軽食や飲み物なんかも配られました。

夜ごはん
ボローニャに着くともう外はまっくらで、あまり海外を夜に出歩くのはよくないのですが、危険な感じはしなかったので地元で評判の良さそうな、お手頃なレストランに入りました。いっぱい食べました。



ということで、イタリアの旅は終わりです。帰りに、イギリスの電車がめちゃくちゃ遅れました。

